仮想企業経営プログラム「バーチャル・カンパニー」 |
学校と産業界が連携した教育活動を推進する国際的組織International Partnership Network(IPN)*1が2年ごとに開催する国際会議で、NPO法人アントレプレナーシップ開発センターが運営している仮想企業経営のシミュレーションプログラム「バーチャル・カンパニー(Japan Network of Virtual Companies)」が、優秀な取り組みに授与しているGlobal Best Award"(GBA)*2の未来の人材能力開発部門(Developing Skills for the Future Workforce)にて特別賞を受賞しました。日本の組織が表彰されるのは今回が初めてです。 |
<授賞式> <賞状> <受賞者達と> |
「バーチャル・カンパニー(Japan Network of Virtual Companies)」は、当センターが2000年から提供しているもので、全国レベルで小学生〜大学生が参加し、環境や福祉などの社会的課題にコミュニティビジネスの視点で挑戦するものです。地域の企業や非営利組織などと連携して、新しいサービスや製品を開発して販売する仮想企業(Virtual Company)を設立・運営し、仮想市場(Virtual Mall)で取引したり、秋のトレードフェアで対面販売を行います。連携の結果、実際に商品化され、一般の流通にのって販売されている商品や、実際に大学内で会社を立ち上げている事例も出ています。 毎年50〜100の仮想企業(Virtual Company)が設立され、本プログラムに参加した大学生は、ほぼ100%希望の就職先に内定が決まると評価を得ています。同時に、地域を巻き込んだ活動のため、学校の教育改革や地域貢献に役立っており、2007年から京都府地域再生プロジェクトに採択されているものです。 今回の受賞は、人材育成として教育効果の高いプログラムであるとともに、地域活性化を目指して学校・企業・行政との連携のもと持続可能な形で運営されていることが評価されました。 |
1) International Partnership Network(IPN): 1993年に設立された国際的非営組織。若者の教育や社会的機会を向上する目的で、産学連携を推進し、2年ごとに国際会議International Education Business Partnership Conferenceを開催。優秀な事例(ベストプラクティス)を共有することで互いに学び合う機会を提供しており、Global Best Award(GBA)は、これらベストプラクティスの中から選ばれる。今年の会議は4月25日〜28日までカナダのトロントで開催された。発表/表彰された実践の多くは、地域に根ざした非営利団体が中心となり、教育機関・行政・企業を巻き込み、Win-Winのパートナーシップを組みながら、雇用能力の育成などの教育や地域の活性化などの課題解決に取り組んでいるもの。本会議、次回は2年後に南アフリカで開催予定。 2)Global Best Award(GBA): 4部門4地域:Developing Skills for the Future Workforce, Building Learning Communities/Promoting Health and Well-Being of Children and Youth in Education/The Role of Education in Meeting Global Challenges )/America, Europe, Asia, Pacific Region |