会議内容

今年度始めての会議(第5回目)が以下のとおり開催されました。本会議も2年目となり、具体的な施策について意見交換することで、次年度に向けた事業改善の良い議論ができました。

□日 時:2013年9月19日(木)14:00-16:00
□場 所:京都府庁旧本館1階NPOパートナーシップセンター会議室
□議 題:以下のとおり   <配布資料1> <配布資料2>  会議の様子(動画)

1 開 会
佐藤 康弘(京都府健康福祉部障害者支援課長)

2 今年度のプラットフォームの進め方について
岩田晋一(京都府健康福祉部障害者支援課 社会参加担当 副課長)

3 障害者「福祉から雇用」応援事業について

(1)「福祉から雇用」応援事業について(配布資料参照)

(2)「福祉から雇用」応援事業【A型】事業参画事業所からの実施状況報告      
<報告者>   
 藤原さゆり((福)よさのうみ福祉会 リフレかやの里管理者)
 樋口智子(NPO法人ENDAVOR JAPAN ジョブサポートセンターRINEN 協働推進員)
 宮嶋優行((株)京の力)
 山岡佳永子((福)全国手話研修センター 就労支援センターとも サービス管理提供責任者)

(3)意見交換
本事業の課題や今後の改善に向けて、以下のような意見がでました。

・事業が複雑で趣旨が一般の人に伝わりにくい
・就職困難者への事業広報が十分でなく、雇用者が見つけにくい。
→働きたい&働ける&働く必要のある人を雇用するために、生活保護費支給部署との連携を行うなどし、求職者(就職困難者)への広報を強化する必要がある。
・就職困難者には障害者とまた違った支援が必要となり、中には障害者の就業訓練よりも手間のかかる人もいる。そのなかで売上を伸ばして彼らの給与も支払うというのは、今の仕組みはあまりにもハードルが高い。期間限定であるため、通常うけられる雇用奨励金なども出ず、経費的に採算があわない。
・共働推進員には高い能力が求められるにも関わらず、3月末までの期限付き雇用であるため、良い人材が確保できない。就職困難者と共働推進員がともに始めて働く人で両方一度に育成するには、あまりに短期で成果を求めすぎる。
→既存の職員を共働推進員として活用したり、共働推進員向けの給与を就職困難者の訓練費用に使うなど、予算の使い方を柔軟にしていく必要がある。共働推進員は、事業所で、育成することが理想だが、または、共働推進員の業務のみ民間企業などに委託して、複数の事業所を担当して、出来高性で仕事をしてもらうなどの工夫も検討の余地がある。
・共働推進員として特例子会社や障害者雇用に積極的な企業のOBを活用する方法を考えてはどうか。
・一般就労だけでなく、A型事業の利用者が希望すれば、福祉就労で定着支援も必要。ただし、この場合は、ずっと補助金で支援するのではなく、職員として雇用していくなど、一定の工夫が必要だろう。

 

4 その他                            
(1)利用者が支援を選択できる仕組みづくり

・障害者支援の事業所の情報公開が進んでおらず、障害者またはその保護者が情報を比較して利用するサービスや事業所を選べるような仕組みになっていない。
今、公開されているのは、以下のようなサイトにとどまっており、とても一般の府民が見るようなものになっていない。

京都府工賃向上計画について
http://www.pref.kyoto.jp/shogaishien/1298523271051.html

福祉医療機構が運営するWAMNET 障害者福祉サービス事業所検索サイト
http://www.wam.go.jp/shofukupub/ApplicationServlet

→今後、HPを作成するなど、情報公開のしくみを作る必要がある。

・障害者にとっては支援の提供が複雑
→ワンストップサービス型や滋賀県の実施しているチーム支援型をしていく必要があり、これは、事業者だけの努力でできるものではないので、行政からの一定の働きかけが必要である。

(2)事業所の評価の仕組みづくり

 ・ここ数年、障害者の就労支援事業所が新規に認定・開業される数が倍増しているが、その支援内容についての精査がなされないままになっている。個別支援計画をしっかり書き、就職希望の人にはそのために必要な訓練メニューを整えているかなどの指導が入っていくべき。福祉事業の場合は、補助金が自動的に降りるので、利用者が規定の定員集まらず閉鎖され自然とサービスの悪い事業所が淘汰されるという民間サービスのような仕組みが成り立たず、今のままでは、福祉経費が莫大に増え続けていくことになるだろう。これについては、どうしていくのか?

5 今後の会議について
・次回は「福祉から雇用へ」のB型事業の報告と今回十分議論できなかった点について意見交換を実施する。

 

<プラットフォーム構成メンバー 出席者>
 大槻 真理子((福)綾部福祉会 ともの家施設長)
 芝田 宇佐男(NPO法人京都ほっとはあとセンター事務局長)
 瀬端 万起(NPO法人Salut サリュ施設長)
 土井 善子(有限会社思風都 会長)
 中崎 ひとみ((福)共生シンフォニー 常務理事)
 原田 紀久子(NPO法人アントレプレナーシップ開発センター理事長)
 藤原 さゆり((福)よさのうみ福祉会 リフレかやの里管理者)
 吉岡 隆(オムロン京都太陽(株)社長付CSR担当)
 徳永 博己(京都市保健福祉局障害保健福祉推進室企画課長)
 (西尾 知 (京都市保健福祉局 保健福祉部 障害保健福祉課))
 野口 礼子(京都府商工労働観光部総合就業支援室参事)中尾副室長代理出席
 田村 智(京都府健康福祉部福祉・援護課生活・就労一体型支援担当課長)
 佐藤 康弘(京都府健康福祉部障害者支援課長)

<ゲスト参加者:A型事業参画事業所>
 樋口 智子(NPO法人ENDAVOR JAPAN ジョブサポートセンターRINEN)
 宮嶋 優行((株)京の力)
 山岡 佳永子((福)全国手話研修センター 就労支援センターとも)
 小野 真一(京都府介護・地域福祉課介護・障害福祉事業者担当主査)
 横山 美和子(京都府介護・地域福祉課介護・障害福祉事業者担当副主査)

<プラットフォーム京都府事務局メンバー 出席者>
 井谷 千英(京都府健康福祉部障害者支援課社会参加担当 主任)
 岩田 晋一(京都府健康福祉部障害者支援課 社会参加担当 副課長)
 井尻 訓生(京都府健康福祉部 障害者支援課 精神・社会参加担当 課長)

<プラットフォーム構成メンバー 欠席者>
 小出 新一((福)全国手話研修センター 就労支援センターとも管理者)
 山口 寬士(京都府健康福祉部長)

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