会議内容
□日 時:2013年10月24日(木)14:00-16:00
□場 所:バザールカフェ
□議 題:以下のとおり <配布資料> 会議の様子(動画)
1 開会挨拶
井尻 訓生(京都府健康福祉部 障害者支援課 精神・社会参加担当 課長)
*その後、社会的弱者の方々が働ける場を提供されていますバザールカフェ 店長の月下 星志様より店の事業について簡単にご紹介いただきました。
2 障害者「福祉から雇用」応援事業について
井谷 千英(京都府健康福祉部障害者支援課社会参加担当 主任)(1)「福祉から雇用」応援事業【B型等】の実施状況について(報告)・・・資料1
芝田 宇佐男(NPO法人京都ほっとはあとセンター事務局長)
⇒今年度20事業所の応募があり、現時点で24名の就職希望者のうち、13名(+7名は以前に登録済)が就労支援機関に登録をすませ、3名が企業実習に参加。1名が就職が内定。支援員5名が関与するなかで、就職希望者が今後増えてくると予測される。(2)【B型等】事業参画事業所からの実施状況報告 ・・・資料2
尾形 友香 ((福)修光学園 HOLYLAND 支援スタッフ)
森下 耕太郎 ((福)松花苑 ワークスおーい)
山本 順子 ((福)宇治東福祉会 ワークセンター宇治作業所 施設長)
⇒事業所からは以下のような点が報告されました。
<事業の効果>
・職員が忙しくて十分手の届かなかった就職希望者への個別対応を、支援員が入ることで行えている。
・支援員の方が事業所に来られることで、利用者の働く意欲が高まっている。
・若手職員が就労支援のノウハウを学ぶ良い機会となっている。
<事業課題>
・B型ということで、そもそも就職困難で就労意識が低い人が多いなかで、就労支援をする必要があるのかが疑問である。
・B型では一般就労を目指すよりA型の福祉就労が理想ではないのか。
・就職して潰れてしまった人が就職するうえでの対応を考える必要がある。
・就職支援することで、事業所での工賃向上を実現するうえで仕事の担い手になっている利用者 を失うことになってしまう。施策的に矛盾しないのか?
・<上記コメントに対して>うちの事業所では、能力ある利用者が出て行くことは歓迎している。彼らがいることで高い工賃を保障するほうが大変である。登録を待っている利用者がいるなか、同じ利用者が滞留せずに、次のステップに進めるよう支援する必要がある。
・就労支援については、京都府だけでなく、京都市、障害者就業・生活支援センター、ハロワーク、ジョブパークなど様々な機関が行っており、どこに何の支援をお願いしたらよいのかが複雑である。全体として、まとまりのある仕組みが必要ではないか。
<提議・提案>
・事業所を出て外で就職することは利用者にとっては、かなりの覚悟が必要なことであり、その不安を勇気に変えていくのはやはり常日頃身近にいて継続的に支援できる職員がやることである。今回の事業でも、支援員の人には職員の手伝いをしてもらっているが、職員が担うべき業務を代わりをしてもらうようなことはしていない。
・予算のつけ方として、就労支援に力をいれる事業所に、就労移行と同じように、直接的な予算処置や助言指導・情報提供、成果報酬などの支援があるほうが好ましい。または、障害者就業・生活支援センターに人員増強するなどしてほしい。(3)【B型等】事業についての意見交換
⇒報告を受けて、以下のような議論がでました。
・本事業は来年も継続の方向で府では進めているが、永続に出来るものではない。短期的に実施するなかで、これを機会に職員の支援ノウハウを高めてもらい、就職希望の利用者にはその橋渡しを実施していってもらいたい。
・障害者就業・生活支援センター、ジョブパークでは、人が足りてないようなので、それについては、人員補強を行って行きたい。
・実際に就職活動をしたり、企業などでの現場実習する前に、ジョブパークで提供している準備セミナーなどにも積極的に参加していただきたい。
・一般的にB型に重度の障害の人がいて、A型は軽度で就職支援がしやすいを思われているが、A型にも就労困難な人もいる。B型だから就職が難しくてということはないと思う
。 ・B型事業のあり方について意見がでたが、時代に応じて組織に求められるものが変わるのは自然の流れなので、そのなかで、B型事業をどうしていくか、考えて実践していく必要があるだろう。
・売上をあげて賃金向上というが、民間企業でも大変なところに、一からモノづくりをして販売するところまで福祉事業所でやることは並大抵のことではない。一部の業務を委託で行うなど、特化した作業をする必要があるだろう。
・賃金向上と就労支援を同時に行うことは確かに大変であり、矛盾するような部分もあるが、利用者が働く力をつけるための訓練環境や訓練内容の整備をして生産活動を行うことは、賃金向上にもつながり、またそのような環境整備なしに就労に結びつく訓練は難しいだろう。
・利用者の就労には、家庭の理解、特に親の理解や自立意識も重要である。その部分への関与なしには難しい。
(4)「福祉から雇用」応援事業【A型】について対応検討(報告) ・・・資料3
井谷 千英(京都府健康福祉部障害者支援課社会参加担当 主任)⇒前回参加事業所の方々の報告や改善要望を受け、就労困難者の雇用については、障害者支援課から生活保護・引きこもり・母子福祉担当課と連携し、各支援機関での支援メニューで本事業について紹介するなどしていきたい。また、能力の高い就労困難者を確保する方策については、うまくいっている事業所からの工夫などをヒアリングし、今後の検討としたい。
共働推進員の人材については、当面このままで運用を行いたい。A型の利用者の中には慣れ親しんだ事業所で働くことを希望する人もいるので、利用者から職員になってもらう仕組みについては、現行のままでも実施が可能なので、モデル事業的に取り組むことを奨励していきたい。3 次年度に向けての検討議題
(1)就労移行支援のあり方 ・・・参考資料
(2)その他 4 今後の会議について⇒福祉事業所から就職した人たちの割合は3%にとどまっている。なかでも京都府はA型の就職率が低く、B型とほぼ同じ比率となっている。
5 閉 会
<プラットフォーム構成メンバー 出席者>
小出 新一((福)全国手話研修センター 就労支援センターとも管理者)
芝田 宇佐男(NPO法人京都ほっとはあとセンター事務局長)
瀬端 万起(NPO法人Salut サリュ施設長)
原田 紀久子(NPO法人アントレプレナーシップ開発センター理事長)
吉岡 隆(オムロン京都太陽(株)社長付CSR担当)
西尾 知 (京都市保健福祉局 保健福祉部 障害保健福祉課)
野口 礼子(京都府商工労働観光部総合就業支援室参事)
佐藤 康弘(京都府健康福祉部障害者支援課長)<ゲスト参加者:就労継続支援B型事業参画事業所>
尾形 友香 ((福)修光学園 HOLYLAND 支援スタッフ)
森下 耕太郎 ((福)松花苑 ワークスおーい)
山本 順子 ((福)宇治東福祉会 ワークセンター宇治作業所 施設長)
<プラットフォーム京都府事務局メンバー 出席者>
井谷 千英(京都府健康福祉部障害者支援課社会参加担当 主任)
岩田 晋一(京都府健康福祉部障害者支援課 社会参加担当 副課長)
井尻 訓生(京都府健康福祉部 障害者支援課 精神・社会参加担当 課長)<プラットフォーム構成メンバー 欠席者>
大槻 真理子((福)綾部福祉会 ともの家施設長)
土井 善子(有限会社思風都 会長)
中崎 ひとみ((福)共生シンフォニー 常務理事)
藤原 さゆり((福)よさのうみ福祉会 リフレかやの里管理者)
徳永 博己(京都市保健福祉局障害保健福祉推進室企画課長)
田村 智(京都府健康福祉部福祉・援護課生活・就労一体型支援担当課長)
山口 寬士(京都府健康福祉部長)