学校指導要領の改訂に伴い、学校現場で「家庭科」の時間が大幅に減少していることをご存知でしょうか。猿田先生のご講演のなかには、
私達大人が考えなければいけない重要な視点がいくつもありました。中学校3年では、105時間あったのが35時間。ほとんどの生徒は、自分達の基本的な生活を支えている技術を体験することなく学校生活を終えることになり、実社会でも、物づくりは中国など労務費の安い国に移動し、大人達でさえも、買った方が安いものをわざわざ作ることがなくなっています。ものをつくる技術の喪失だけでなく、「こういう物があったらよいのに」とさえ、思わなくなる社会が来ている、と猿田先生は、警告されていました。
また、学校で取組める創作活動として、100円ショップでも買えるものを、半年かけて学校でつくるよりも、店に売っていなくて、少し工夫するだけで、体の不自由な方が気軽に出かけることを可能にする衣類などを考案・製作して寄贈する学習活動についてご提案いただきました。
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