京都新聞 2003年(平成15年)9月3日

小中生諸君 職業観磨け
京の学校 起業家教育が好評 NPOが支援




 起業家教育を授業に取り入れる小、中学校が京都市内で増え始めている。ベンチャー企業の経営などを学ぶことで、「自分の将来を真剣に考えるきっかけに」と学校関係者は期待する。起業家教育の授業支援に取り組んだ京都のグループが、こういった動きを受けてこのほど、NPO法人(特定非営利活動法人)となり、活動を強めている。

 やりたい仕事がなかなか見つからないといった若者の雇用ミスマッチや、総合的な学習の時間(総合学習)の導入を背景に、起業家教育を授業の一環に取り入れる学校が全国的に増加している。

 京都市内では、2小学校、3中学校がすでに導入しているほか、準備を進めている学校も多い。地域の特産品の北山杉を使った木工製品の販売(小野郷中)や、中小企業の広告製作を手がける授業(伏見中)もある。

 一方、教育関係者のほとんどは民間企業で働いた経験がなく、生徒に教えることのきる内容が限定されているのが悩みだ。

 そういった中、起業家教育の支援を行っている「アントレプレナーシップ開発センター」(下京区)が今年7月、NPO法人となり、協賛企業を募るなど活動を強化している。同センターは、インターネットで仮想店舗を経営して起業の意味から経済活動の仕組みを学ぶ独自のカリキュラムを5年前に開発、教育支援に活用している。企業経営を通して職業観を磨いたり、生き方について考えるきっかけになるよう工夫を凝らした内容が好評という。

 同センターの原田紀久子事務局長は「起業家教育を通して、起業の仕組みや自分のやりたいことを理解し、社会の一員として幸せに生きることを体感してほしい」と話す。


    仮想企業の経営を体験するプログラム「バーチャル・カンパニー」の様子

         
             市場調査                   成果発表会
  
       
                         トレードフェア
 
 ※写真は当センターが撮影したものです。