仮想企業経営プログラム「バーチャル・カンパニー」使用


北海道新聞 朝刊 2001年(平成13年)8月14日

北見の専門学校

ネット上で架空の会社設立 授業で商品取引


 北見情報ビジネス専門学校(久守達志校長)は今春から、インターネットで架空の企業を設立し、商品取引のシミュレーションを行うバーチャル・カンパニー」を授業に導入した。北見市内の企業関係者から助言を受けながら、取り組んでいる。

 情報通信科と情報経理科の1、2年生計30人が受講している。「バーチャル・カンパニー」は、30カ国以上約3,000の学校が参加し、仮想企業を運営するプログラム。国内では、高校、専門学校14校が参加、道内では同校が唯一の参加校だ。

 同校は、職業観を育て、起業家精神を養おうと導入。学生たちは7、8人の班ごとに、旅行、木製品販売、食品物産の3業種、4つの「会社」に分かれ、北見市内の旅行代理店や市場などの関係者の助言を受けながら、商品を開発、自分たちで作ったホームページ上で販売する。

 「会社」では、社長以下、販売管理、総務経理など各部署に分かれ、実際に商品は作らないが、仕入れ交渉や納税、金融機関との取引を想定した授業も行う。参加校同士で買い物もでき、売り上げが伸びれば、「社員」の給与も上がるという、現実の企業同様の経済活動ができる。

 7月末の授業では、9月中旬の「会社設立」に向け、「消費者」となる参加高校、専門学校生に受ける目玉商品について討論。実際にインターネット上で食品の通信販売などをしている企業の担当者じゃ「いかに付加価値を付け、ターゲットを絞った商品を作るかが大切」などと助言した。

 学生たちは、「同じカニでも、身ではなくみそを売ろう」「一風変わったアイスクリームは作れないか」など、地元ならではの商品の開発に向け、知恵を絞った。

 最終的には、来年2月の決算報告会で「収支」を発表し、企業などの講評を受ける。同校総務主任の桜井隆志さんは「授業に対する自主的な姿勢を育ててほしい」と期待している。