仮想企業経営プログラム「バーチャル・カンパニー」使用


北見新聞 朝刊 2001年(平成13年)5月10日

仮想企業で電子商取引 北見情報ビジネス校
起業家精神を育成 本年度からスタート 道内では初めて



 インターネット上のホームページに仮想企業「バーチャル・カンパニー」を設立し、開発した商品を取引して企業経営を体験しよう―。そんな取り組みが、北見情報ビジネス専門学校(久守達志校長)で本年度からスタートしている。道内の学校では初の取り組み。同校では「企業経営の楽しさを実感し、学生の職業観を確立してもらいたい」と話している。

 バーチャル・カンパニーは、世界規模の仮想企業運営プログラム。世界33カ国、3,000校以上が参加している。日本では京都の起業家教育センターが推進役となり、本年度は全国で14校が取り入れている。

 対象は情報通信、情報経理科の1、2年生合わせて31人。授業「地域企業論」で、10月の仮想企業設立に向け、地元企業から講師を招き、電子商取引についての勉強を進めている。

 多くの学生に責任を持たせるため、企業は4つ立ち上げる予定。企業で扱う商品は、7月ごろから、実在の地元企業の協力を得て開発し、ホームページ作製を含めた商品の宣伝も共同で行う。支援企業を検討中だ。

 取引では、実際のお金や商品のやりとりはないが、商品の代金請求、従業員の給与支払いから納税まで、企業経営に必要な業務を体験。2月には決算を行う。情報経理科2年の菅野善幸さん(19)は「開発した商品をどのように売り込んでいくか、これからの展開が楽しみ」と話していた。

 同校では「これまでにない授業なので、学生も興味を持って授業に参加している。起業家育成そのものよりも、経営を通じて経済活動の楽しさを理解し、就職に意欲的な学生を育てたい」と話している。