起業家精神育成教材「アントレの木」使用


京都新聞 2000年(平成12年)3月24日

中学生大志抱け 起業家精神養成教育ソフト活用
決断力など育てる
京教大附属京都中で研究授業


 自ら会社を起こす「起業家精神」を養う中学生向けの教育用ソフトを、京都市下京区の京都リサーチパークが作り、研究授業として京都教育大付属京都中(北区)の2年生だちがパソコンの前で、商品開発の方法などを学んでいる。

 開発したソフトは「アントレの木」といい3部構成。クイズ形式で商品開発の方法を学んだり、性格を自己分析する「集まれ、起業家の卵」、身近な商品の誕生の経緯をクイズにした「ゆかいな発想」に分かれている。稲盛和夫京セラ名誉会長、堀場雅夫堀場製作所会長らが中学時代の思い出や、成功の秘訣などを語りかけるコーナーもある。

 リサーチパークによると起業家育成のソフトは、チャレンジ精神や決断力、チームワークなど社会生活の中で実際に適用できる能力を養う。欧米で盛んだが国内では適当な教材がなかったという。

 このため、小、中学校の教員や、教育、経済、情報学の研究者らが通産省の委託を受けて、昨年秋から開発を進めていた。ソフトを収録したCD-ROM計200枚を作り、全国の都道府県教委に配った。

 京教大附属京都中では今年1月から、ソフトを使った授業「起業家教育」を計8時間行った。商品開発のヒントを学んだり、一問一答で自己分析の方法を体験した。生徒たちには「メリハリがあって、本を読むよりも重要な点がわかりやすい」など、おおむね好評だったという。