仮想企業経営プログラム「バーチャル・カンパニー」



伊勢新聞 朝刊 2002年(平成14年)8月1日


起業家教育の必要性訴え
全国商業教育研究大会で起業家教育について発表する市川泰弘さん



 「詰め込み型でなく、生徒が主体の生きた学習能力を身に付けてほしかった」

 昨年度、県立四日市商業高校の総合学習で「仮想企業経営」(バーチャル・カンパニー)のプログラムを県内で初めて導入したきっかけを語る。教育の現場で起業家精神を育むための取り組みだった。8月6日、東京都で開催される「全国商業教育研究大会」でその成果を発信する。

 現在は、県教委の研修企画調整チームで総合学習について調査研究中。

 仮想企業には萬古焼を取り入れて、「高校生が地域の活性化に貢献することを期待しました」。生徒達は地場産業を肌で感じ、企業の発展性を自分たちで考えた。インターネットでの海外取引、実際の対面販売を通して実社会を身近に引き寄せることができた。

 しかし「教科書のない授業は、黒板で教えるものとはまったく違いました」と振り返る。見守り、伴走するといった姿勢を常に必要とされた。

 大会では「起業家教育は、知識を実社会で実用委できる“知恵”へと転換していくために大切だ」と広く伝えたいと願っている。
 
 昨年学び合った生徒がことし3月、それぞれ自分の道を目指して旅立った。「それが何よりうれしい」