創業以来手ぬぐいを中心とした綿織物商を営んできたエイラクヤは、戦後タオルを扱いますが、やがて輸入タオルの普及により経営が悪化。そんなとき、十四代伊兵衛さんが倉に眠っていた古いオリジナル手ぬぐいを見つけ、復刻を決意します。
細辻さんは新しい手ぬぐい販売のためにブランド戦略を打ち出します。
製品作りにこだわり、全国から選び抜いた最高技術を持つ職人さんに各製造工程を依頼、すべてオリジナルの高品質商品の製造を実現すると同時に、マスコミに取材してもらえるような話題性のある店作りを目指します。平成14年の四条店オープンをきっかけに観光客を中心に人気を集め、今年2月には、地元の顧客に日常に使ってもらえる商品を提供するための新ブランドRAAK(ラーク)を立ち上げました。
老舗の経営を見事に立て直された細辻さんの「苦しい立場に置かれたからこそ、一生懸命になって智恵を出すことができた。立場が人を育てるのです。」という言葉が印象的でした。
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