2025年の第25回トレードフェアに参加して

 2025年11月30日に開催しました第25回トレードフェアには、小学生から大学生の28チームに過去の卒業生などの特別出展の3チームを加えて、31チームがエントリーいたしました。残念ながら、インフルエンザの感染者が出て1チーム欠席となりましたが、残りの参加者は、例年通り、日頃の学習成果を展示販売やプレゼンテーションを通じて発表し、互いの実践から学び合っておりました。いずれの取り組みも甲乙つけがたいところがありましたが、2025年は、群馬県の特産品であるやまといもを使ったスイーツを開発した共愛学園前橋国際大学の「OTABE」チームの事業が、知事賞を受賞いたしました。
 25周年の記念事業として開催しました「アントレプレナーシップはなぜ大切か?」と題した対談会では、アントレプレナーシップ教育を受講した卒業生からリアルな話を聞くことができました。4人の登壇者のうち、高校生以外は起業しており、若い時の学びがその後のキャリアにどのような影響を与えたかなどについて知る機会となりました。
 また、前日の設営準備後に開催しました交流会では、長く学生を指導してトレードフェアに出展されてきた先生方に加え、本事業を支えてくださった協賛企業などの関係者からもコメントを頂戴することができ、過去25年間の取り組みについて振り返る良い会となりました。
 イベント終了後のアンケートでは、出展者の84%が「トレードフェアに参加するための準備」が一番役立つ活動だったと回答しており、次に「他校の取り組みを直接見られたこと」(77%)が続いています。校内で取り組む起業実践の成果を、学校の枠を超えて発表し交流し合うことからの学びの大切さがうかがえました。
来場者からも、このような教育活動が「若者が社会人として働く上で必要な力を育成する」との評価とともに、「SDGsや伝統文化の保護などを目標に社会に貢献する事業に取り組む生徒・学生たちからパワーをもらった」とのコメントも多くありました。


参加者のコメント (この事業で学びになったこと)

今回のトレードフェアで最も楽しかったことは、実際の登壇者の話を聞きながら「自分たちが今取り組んでいる活動の意味」を深く理解できたことです。特に心に残ったのは、アントレプレナーシップが大切な理由として、社会の課題を“ただの問題”ではなく「チャンス」と捉える視点でした。今の時代は、誰かから与えられることを待つのではなく、自分で気づき、動き、周りを巻き込みながら価値を作り出す力がますます必要になっているということを実感しました。
  登壇者が語った3つの視点
   1.課題を発見し、新しい視点で考える力
   2.リスクを恐れず挑戦する力
   3.人を巻き込み一緒に前進する力
 これはまさにユースアントレ活動の本質であり、起業家だけでなく誰にでも必要な力だとわかりました。さらに、リーダーシップの話も印象に残りました。リーダーは前に立つ人だけではなく、内気でも周りを公平に見て支えられる人もまたリーダーであるという価値観は、チーム活動をする上で大きな学びでした。実際、イベントを通して「前で引っ張るタイプ」も「影で支えるタイプ」も、それぞれが必要な存在であることを体感しました。また、女性の起業の難しさや社会の中にある“目に見えない壁”、教育と社会のギャップの話からは、学校では習わない現実問題について考えさせられました。そして、「知るだけではダメ。行動が必要」という言葉は、今回のフェアで特に響いた内容です。体験しないと得られない学びがあることを、自分自身がブース運営やプレゼン準備を通して実感したので、言葉以上の説得力がありました。ブースでは、同年代の参加者のアイデアや発表を直接見ることができ、自分との違いや強みに気づけたことが大きな収穫でした。「この人はこういう視点で考えるんだ」「こんなに熱量を持って取り組んでいるんだ」と知ることで、自分のモチベーションや視野が一気に広がりました。先生に言われたから参加した人から、本気で社会を良くしたい人まで、背景は違っても同じ場に立って交流できたことがとても刺激的で、将来に繋がる大きな学びになりました

僕自身、昔からチームスポーツを続けてきており物事を1から10にすることには長けているという自負があったが、0から企画して何かを作る経験をしたことがなかったため、このプロジェクトに惹かれて参加した。最終的には納得いく形で終わり、身に付けたかった能力も身についた。そしてなにより、施設の方がショーの後に泣いているのを見て、また来年もやりたい!と言ってくれたのを聞き、心の底から感動して涙したし、「やりがい」というものを感じられた。最高の経験でした。また、他グループの活動を見れただけでなく、審査員の方々が鋭い質問をしてくださったおかげで、自分たちの考えの根底にあるものを自分の中で再確認することができてよかったとも思う。運営に携わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。

トレードフェアに参加して一番楽しかったのは、チームで力を合わせてアイデアを形にしていく過程でした。みんなの意見をまとめながら進める中で、自然と人をまとめる力が身についたと感じました。また、自分の考えを積極的に伝える機会が増え、以前より自信を持って意見を言えるようになりました。さらに、どうすれば相手に分かりやすく伝わるのかを工夫する力も養われ、コミュニケーション面で大きく成長できたと感じています。

 他のチームがどんなものを作っているのか、どんな発想や着眼点があるか知ることができて楽しかった。商品についてや情報の伝え方について等自分達では気づけなかった部分を指摘していただけたことが学びに繋がった。

今回の商品開発と発表を通して、相手に伝わる形にまとめることの難しさと重要性を学びました。自分たちでは分かっている内容でも、聞く側にとっては分かりやすく整理し直す必要があり、その工夫が結果に大きく影響することを感じました。情報を選び、シンプルに構成する力が今後の課題でもあり、成長につながる学びとなりました。

トレードフェアで一番大変だったのは、メンバーそれぞれが異なる考え方や意見を持っていたため、それらをすべて汲み取ってまとめることでした。どの意見にも良さがある分、優先順位を決めたり方向性を揃えたりする作業には時間も労力も必要でした。全員が納得できる形にするため、話し合いを重ねながら調整することは大変でしたが、その分チームとして成長できたと感じています。

過去のトレードフェア



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