会議内容
日 時:平成24年10月22日(月)14:00-16:00
場 所:社会福祉法人共生シンフォニー がんばカンパニー 視察
〒520-2145 大津市大将軍2-31-5
内 容:社会福祉法人共生シンフォニー 様の事業内容の紹介ビデオを見せていただいたあと法人の沿革、現在の状況、今後の展望などについて、常務理事の中崎様よりお伺いしました。その後、菓子製造の工場見学と質疑応答。
がんばカンパニーでは、障害者に限らず、社会的弱者と言われる人達を積極的に採用し、職員も利用者もほとんど同じ時間給で雇用されています。そこに、業務手当、無年金の人への加算や母子家庭など特別な配慮が必要な人への手当加算が上積みされるしくみです。 勤務時間が長い人は職員より高いお給料となり、月24万円で親を扶養している人もおられるとのこと。まさに、働く人は皆平等。
よく障害者の利用者の方を”仲間”と呼ぶ事業所がありますが、ここは正に言葉どおりです。
がんばカンパニーは焼き菓子の製造・販売をされていますが、売上の半分はOEM生産とのこと。製造現場は清潔そのもので、エアーシャワーを導入され、衛生管理を徹底されていますが、障害のある方でもルールが守れるように備品の配置や注意書きの表示が工夫されています。業務内容も、長時間同じ作業が続けられない方へ配慮したシフトや役割分担をされています。民間企業が見習える部分も多く あると思いました。また、設立当初、障害者への偏見や理解不足から非協力的だった地元の方々も、今では支援者として法人を応援してくださっているとのこと。それも地域の人をパートで雇われるなど、地元に密着して地道に活動されてきた中崎氏の努力の成果です。
視察者全員、中崎氏の今までの粘り強い努力と実践に感動。本当にすばらしい社会起業家です。
最後に、これまでのプラットフォームの議論をふまえ、京都府から施策案が出され、それについての意見交換会となりました。委員からも活発な意見が出て、特に以下の点について議論がなされました。
①障害者に限らない社会的弱者の包括支援と社会参画の実現
(これには行政の課や府市の枠を超えた横連携が必要)
②様々な機関を結び課題解決を行う中間支援やコーディネイトの重要性
・京都府北部を拠点とした中間支援機関の存在へのニーズ
・多様な中間支援機関が参画していくしくみづくり
③ロールモデルとなる福祉事業所の育成
・公平にどの事業所も支援ということでなく、積極的・意欲的に成果を出す
事業所の後押しが必要。(法人救済でなく利用者救済を)
④賃金補填より、革新的なしくみづくりを
<視察の様子>
ビデオを見て学習 ご講義いただいた常務理事の中崎氏
菓子製造のクリーンルームを見学 エアシャワーの入口
クリーンルームに入る前の注意書き
出たあとのエプロン置き場 ほっと一息コーヒー10円
クリーンルームの中 がんばクッキー