アントレプレナーシップ教育 - 基礎教本

　本書は、学校教育で探究学習が進められる中、それが単なる課題の調べ学習に終わらずアントレプレナーシップを育む学びになるために、学校での実践をどのように設計するかを考えるヒントを示すものです。探求的な学びの目的は、「自ら課題を捉え、価値を生み出す力」です。アントレプレナーシップは、その中核的な力であり、すべての子どもに求められる能力と言えるでしょう。
　本書では、EUの政策や能力フレーム「EntreComp」、欧米の先進事例、日本の制度改革の流れを踏まえつつ、京都で三十年近く続く小中高大を貫く取り組みを紹介し、とくにアントレプレナーシップ教育の充実が求められる小中学校の実践に焦点を当て、体験者の声も交えながら、意義ある実践になるために求められることについて記述しています。
　子どもたちに未来を切り拓く力を育てたい教育者、教育政策やイノベーション推進に関わる行政職員、探究学習の新たな展開を考える人に向けた実践的な一冊です。

内容

＜目次＞ 　 はじめに 　 第1章 アントレプレナーシップの基礎 　 第2章 先進的な教育政策-欧米の事例 　 第3章 日本がアントレプレナーシップを推進する理由 　 第4章 日本のアントレプレナーシップ教育の歩み 　 第5章 京都の挑戦-小中高大と育む学びへ 　 第6章 どんな学びを得たか？-体験者が語る 　 第7章 アントレプレナーシップ教育の定着に向けて 　 第8章 意義ある学習にするために 　 補足資料:あなたのアントレプレナーシップ度は？ 　 あとがき

2200円（税込）