特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター English

受講者の声

 今まで受講していただいた方の本講座についての感想です。みなさん、学ばれたことを活かし、アントレプレナーシップ教育の推進に尽力されておられます。



大学教員 U氏 50代 (3級 基礎・実践編受講)

 今回の受講を通じて,アントレプレナーシップ教育の基礎から実践までを体感的に学ぶことができ、自身の教育計画にも具体的な肉付けを加えることができた点は、大きな収穫であった。
 基礎講義では、アントレプレナーシップ教育の基本的な理論や背景から、教育現場における応用までを系統立てて学んだ。特に、教育の中で「起業」そのものを目的とせず、「課題発見・解決」「価値創造」などを育むという視点には、強く共感を覚えた。講義内容は抽象的になりすぎることなく、事例や理論がバランスよく織り交ぜられており理解しやすかった。当初は、「自分にアントレプレナーシップ教育ができるのか」という戸惑いもあったが、受講を重ねる中で、少しずつ実践のイメージが持てるようになっていった。これは、講義内容が一方通行ではなく、受講者自身の文脈と接続できる構成だったからこそだと感じている。
 実践編では、12時間にわたり、自らが一参加者としてプログラムを体験したことで、講義とは異なる角度からの学びをえられた。知識として得た内容が、具体的なプログラム運営や参加者の動きの中でどう機能するのかを、肌感覚で捉えることができたのは非常に貴重な経験であった。中でも印象的だったのが、第5回Kyotoアントレプレナーチャレンジの子どもたちによる発表会であった。彼らのプレゼンテーションには、柔軟な発想と社会へのまなざし、そして行動への意思が込められており、「アントレプレナーシップは年齢を問わず育てられるものだ」「子供から教育すべきだ」という確信をもった。これは,今後私自身が携わりたい教育の在り方を具体的に描くうえで、大きなヒントとなった。
 今回の受講を通じて、共感をもって語り合える受講者とのつながりが生まれたことも大きな成果である。講座が終わった今も、孤立せず、対話と刺激を得られる環境があることは、大きな支えである。また、アントレプレナーシップ教育を教員自身が実際に体験することで得られる学びの深さを、今回改めて実感した。理論と実践の双方からアプローチする構成は、今後自分がプログラムを設計・実施していくうえでも非常に参考になった。今後は、本講座で得た視点と方法論を基盤に,地域や多様な学び手に寄り添ったアントレプレナーシップ教育を構築・展開していきたいと考えている。



行政職員(産業振興・起業支援担当) U氏 30代 (3級 基礎・実践編受講)

 私がアントレプレナーシップ指導者養成講座を受講して学んだことは数えきれないほどありますが、当面の目標として、自分の地域において、小中学生を対象としたアントレプレナーシップ教育のスクール開設を目指します。課題として感じている「小中学生世代向けのアントレ教育環境の整備」を一市民として解決していきたいと思います。そのためには、市内の小中学校の学校現場におけるアントレ教育の現状を知る必要があるため、実際の学校教員の方や保護者の方へのヒアリングを実行します。教員の方が抱える課題や、保護者の方のニーズを調査し、顧客開発に繋げるつもりです。
 続いて、ニーズに合わせて単発の講座を実践して自身の指導力を高め、プログラム内容のブラッシュアップをした後、通年の授業形式のスクール開設を目指していきたいと考えています。自分一人だけでは絶対に成し得ない挑戦になりますので、周囲の協力者を見つけ、巻き込んでいくことが必要になります(まさにアントレプレナーシップの発揮!)何よりもこの講座での一番大きな学びは「とにかく実際に行動を起こしていく」ということ。本日から着実に行動していきたいと思います。
 自分自身のことを振り返ると、教育や人材育成に携わることを将来的にはやりたいと、学生時代からおぼろげに思って生きてきました。ただ、自分がやりたいことは学校教員でも塾講師でもないため、どんな方法があるだろうかと20年近く模索していました。そこで出会ったのが、アントレプレナーシップという概念でした。これから私は、アントレプレナーシップ教育を、生涯を通じて極めていきたいと思っています。一人のプレイヤーとしてアントレプレナーシップを実践する機会を常に作り出しながら、指導者としても学び続けていきたいと思います。
 地域のサッカークラブからJリーガーが生まれるかのように、自分のアントレスクールから上場企業経営者の起業家や社会にイノベーションを起こす人材が生まれることを目標に、まずは一歩を踏み出していきたいと、ここに決意表明をいたします。この度はご指導ありがとうございました。これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

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