亀岡市立西別院小学校

概  要

西別院小学校では、西別院町青少年健全育成協議会、西別院町子ども育成連絡協議会、西別院小学校PTA等が自治会と一緒に、複数学年合同で「西別院町子どもの心の教育推進事業」を実施しています。起業家教育もこの推進事業のなかで、地域の人達や特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターの協力を得て行いました。全校で21人という小規模校の特性を活かし、3年生~6年生までの合同授業として、上級生が下級生を支援しながらチームで動けるようなテーマ設定・授業内容としました。また、地域の方々にも参画いただき、子どもたちの起業家精神の育成に関わっていただけるよう、事前に地域への協力依頼や広報を行いました。授業では、自分達が住む地域の資源について理解し、それを活用してがんばっている人達や地域の産業について考え、もっと多くの人達に西別院の良さを知ってもらう広報会社を模擬設立して、CMづくりを行い、西別院をPRする仕事に挑戦しました。

対象学年
3年~6年生 [15人]
実施時間
総合:6時間+課外活動約3時間

[学校プロフィール]

■学級数
5
■児童・生徒数
21
■教職員数
10

ねらい

地域の良さを再確認し、自分達の故郷が活気ある場所であるために、地域の資源や新しい方法を使って、どんな仕事が創っていけるのか考え、雇ってもらうだけでなく自分で仕事を創りだす(起業)という働き方もあることを知ること。また、活動を通じて、チーム

で働く力、リーダーシップ、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力などのような基礎能力を向上させるとともに、地域への理解や愛情を深め、自ら地域づくりに参画できる起業家的行動能力の大切さを理解する児童を育てることを目的としました。

協力・連携団体

本授業は、西別院小学校と西別院町青少年健全育成協議会・西別院町子ども育成連絡協議会・西別院小学校PTAが共同で実施している「西別院町子どもの心の教育推進事業」にて、地域の人達の協力

を得て実施しました。なお、授業のカリキュラム開発や授業での指導は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが行いました。

プログラム

授業では、自分達が住む地域の良い点やそれを活用した仕事について考え、町が元気になるために、もっと多くの人達に自分達の住む町の良さを知って来てもらうために、地域の良さや地域で活躍する人をPRする仕事に挑戦しました。まず、広報会社を設立し、会社の名前、社長などの役割分担をしたうえで、取材先ごとにチームに分かれ、取材計画を立て、質問事項や必要な準備物などを考えました。その後、取材したい人に許可をとり、計画に従って、地域で自慢できる場所や活躍する人にチームごとに取材に行き、取材で聞いてきた話の内容や写真・動画を、コマーシャル作成用のコマ割シートに書き込み、ナレーションを準備。コマ割にそって、準備した写真・動画をパソコンで編集。音声や音楽をいれて完成させました。最後の授業では、協力いただいた地域の人を招いて、コマーシャルの良い点・改善点について意見交換したうえで、今回の取組で学んだことを振り返りました。活動内容は、ネット教材のYouth Enterpriseを活用して発信しました。

【西別院の魅力再発見!】

  • 1 西別院町の魅力って何?
  • 2 もっと多くの人に来てもらうには?
  • 3 広報会社を設立して、西別院町のPRに挑戦だ!
  • 4 何を紹介する?誰に取材する?:取材計画立案
  • 5 取材に必要なものや質問内容の確認

【チームに分かれて取材》 *課外活動】

  • 6 地域ごとに3チームに分かれて取材実行!
  • 7 撮影した写真や動画を使ってCMのコマワリ作成

【コマーシャル作成に挑戦!】

  • 8 コマワリにそってCM動画の編集
  • 9 ナレーションや音楽をいれて完成

【お仕事評価会】

  • 10 完成したCMを発表
  • 11 地域の人からコメントをもらったり、互いに意見交換
  • 12 学んだことの振り返り
  • 西別院ってどんなところ?
  • チームで取材先を決定
  • 何を聞く?必要なものは?
  • 動画の編集
  • CM発表会
  • 自治会長さんのお話しを聞く