概 要
西別院小学校では、昨年度から継続してこの起業家推進事業を、地域の人達や特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターの協力を得て行いました。授業では、外部の講師から地域活性化の事例について学び、自分達の地域の良さや問題点について考えました。生徒達は、町の強みを生かした商品である竹炭や天日干しの米を、地域の専門家の指導のもとで生産活動を行い、西別院フェスティバルやトレードフェアで販売、発表を行いました。その学習の成果が評価され、トレードフェアでは知事賞を受賞しました。 複数の実践販売活動から、生徒達は「人と一緒に働く力」「コミュニケーション力」「新しい商品などを発想・創造する力」などを培い、「仕事を通じて社会に貢献する力」がついたととらえています。 今後の活動としては、過疎地という立地を強みとしてとらえ、それをさらに活かした発展的な活動を検討したいと考えています。
- 対象学年
- 4年~6年生 [13人]
- 実施時間
- 総合:6時間+課外活動約3時間
[学校プロフィール]
- ■学級数
- 6
- ■児童・生徒数
- 22
- ■教職員数
- 10
ねらい
起業体験活動を通して、リーダーシップ、協調性、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力を向上させるとともに、故郷「西別院」が持っている可能性や資源についてより深く理解し、さらによくするための具体的な方法や仕事等について考え、実践を通じて、どのような職業についても必要となる起業家的行動能力を培うこと。また、このような体験活動を通じて、学校が地域の人達
とともに地域を担う次世代リーダーの育成を実現する教育の仕組みをつくることを目的としました。
協力・連携団体
本授業は、西別院小学校と西別院町青少年健全育成協議会・西別院町子ども育成連絡協議会・西別院小学校PTAが共同で実施している「西別院町子どもの心の教育推進事業」にて、地域の人達の協力
を得て実施しました。なお、授業のカリキュラム開発や授業での指導は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが行いました。
プログラム
授業では、町が活性化するとはどういうことかを外部講師の方の事例を通して学び、さらに西別院町が活性化するためには何が必要かを取材を通して考えました。そして生徒達が設立した会社で町の強みを生かした商品を考えました。生徒達は販売する商品の生産や広報活動を夏から秋にかけてし、11月には地域の方の協力を得て、西別院フェスティバル、トレードフェアと実践販売を行いました。生徒達の学習の成果が評価され、トレードフェアでは京都府知事賞を受賞しました。また、昨年度から引き続き、地域・学校を宣伝するCMづくりにも力を発揮しました。自由参観日には保護者や地域の人達に起業家教育の活動報告会を実施し、生徒達は今後も積極的にこの活動を続けていく予定です。
【町を活性化させよう!】
- 1 自分の住む町ってどんなところ?
- 2 町が活性化するってどういうこと?「和束町の事例から学ぼう!」
- 3 自分達が住む町について知ろう!
- 4 会社のロゴ、キャラクターを作り、会社で売り出す商品を検討しよう!
【生産と広報活動】
- 5 地域の専門家の指導をうけて、竹炭・米づくり!
- 6 チラシやCMをHPにリンクして公開
【学習発表会にて実践販売!】
- 7 西別院フェスティバルで活動紹介と商品販売
- 8 犬甘野営農組合「季楽」で販売体験
- 9 トレードフェアで出展・発表!
【振り返りとまとめ】
- 10 地域・学校を宣伝するCMづくりに挑戦
- 11 起業家のお話と発表練習
- 12 活動報告会と振り返り
- 町が活性化するってどういうこと?
- 西別院フェスティバルで販売!
- トレードフェアで出展
- 起業家に聞く
- 学んだことを報告
- 来年やりたいことは?