京都市立大宅小学校

概  要

大宅小学校では、5年生で2013年から4年生にて起業家教育のアプローチで福祉施設での職場体験と提案活動を行っている。本事業には2015年から参加し、6年生での実施において、指導者研修を受けたうえで、児童にも身近な環境をテーマに、エコ商品を開発・販売する活動を行っている。 授業では、児童達が模擬会社を設立後、専門家に”環境に優しい”商品の在り方やその広報方法について指導を受け、チームに分かれて自分達で手作りできるエコ商品を考え、実際に制作をし、仮装企業の実践見本市「ユースエンタプライズトレードフェア」にて代表者が出展し、販売や活動発表を行っています。また、ネット教材「ユース・エンタプライズ」を活用し、タブレットを使って自分達の活動を発信したり、他の学校の取組みを見て参考にしています。そして、授業の最後には、保護者参観日に5年生を招待して全クラス一斉に発表会を行い、学んだことをまとめるとともに、次に体験する5年生の準備学習の機会を提供しています。

対象学年
6年生4クラス
実施時間
総合:約25時間+課外活動約7時間

[学校プロフィール]

■学級数
24
■児童・生徒数
686
■教職員数
50

ねらい

本活動では、環境に優しい商品づくりを行う模擬会社の運営を通じて、チームで働く力、リーダーシップ、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力などのような基礎能力を向上させると

ともに、働くことや会社のしくみ、人に喜んでもらえる商品を開発して収益を上げることの難しさ等への理解、自ら課題解決に主体的に動ける起業家的行動能力を培うことを目的としています。

協力・連携団体

授業のカリキュラム開発や指導・講師派遣調整は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが支援し、環境についての助

言は認定NPO法人環境市民が参画しています。

プログラム

地域に特色ある産業がないことから、みんなにとって身近な環境をテーマにエコ商品の開発を行っています。ただ、4クラスと児童数が多いことから、一斉に同じ活動をするには教員の負担が大きくなるため、実施前に、活動の趣旨・目的・具体的な成果物・大まかなスケジュールなどについて教員間で共有する研修を行い、進め方はクラスごとに指導教員が工夫を凝らせるようになっています。結果的に、会社の運営方法や商品の制作方法などに多様性が生まれ、様々な形での教育実践を試みることが出来ています。エコ商品開発は、環境市民の方に指導頂き、もう使わなくなった布や段ボール箱などを使って商品づくりを行っています。また、ネット教材のYouth Enterpriseを活用し、実践内容について発信しています。

認定NPO法人環境市民 理事 下村委津子 & 有川真理子 氏

  • 1 導入授業・会社設立
  • 2 環境に優しい商品とは?:プロから学ぶ
  • 3 講演を振返ってー大事なことを整理しよう
  • 4 商品開発する前に必要なことは何だろう
  • 5 情報収集計画と立てよう
  • 6 調査結果を分析しよう
  • 7 商品アイデアを具体化しよう
  • 8 試作品を作ってみよう!
  • 9 商品を宣伝するための工夫をプロから学ぶ
  • 10 商品を宣伝するチラシを作ろう!
  • 11 「トレードフェア」での発表・出展準備・発表する代表者の決定
  • 12 トレードフェアに出展・発表
  • 13 トレードフェアの振返り
  • 14 発表会の練習
  • 15 保護者参観日で商品と取組の発表
  • 16 活動の振返り
  • 授業で役割分担の決定
  • 皆で決めた商品を手作り
  • ユースエンタプライズトレードフェアで発表したりブースで出展・商品を販売しました
  • 保護者参観日でアントレの取組を発表しました