概 要
大宅小学校では2015年から継続してこの起業家体験推進事業に参加しています。2018年度も6年生4クラスで環境をテーマに商品開発を行い、また、ネット教材「ユース・エンタプライズ」を活用して活動の発信を行いました。外部講師の方からは「環境問題にはどのようなものがあるのか」「環境のことを考えた商品とは何か」を学び、売られている商品は宣伝どおり本当にエコになっているのかを、実際に商品の例を見ながら、環境に負荷のかからない商品について考えました。生徒達は環境に優しい商品とはどのようなものかを、実際に自分達でも商品の開発・製造・販売に挑戦することを通じて、消費者と生産者と両方の立場の視点を学び、賢い生活者として環境に負荷のない暮らし方を考えました。12月に開催された「トレードフェア」では各クラスから選ばれた代表者がエコ商品を説明・販売しました。
- 対象学年
- 6年生4クラス
- 実施時間
- 総合:約15時間
[学校プロフィール]
- ■学級数
- 25
- ■児童・生徒数
- 664
- ■教職員数
- 37
ねらい
起業家教育の学習活動を通じて、新しいものを生み出す創造力や発想力に加え、自ら課題を見つけ、その解決に向けて、主体的に行動する意欲や態度、課題解決のために他者と協力して働く力、リーダ
ーシップ・サポーターシップ、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力等、あらゆる仕事に必要とされるアントレプレナーシップ(起業家的行動能力)を培うことを目的としました。
協力・連携団体
授業のカリキュラム開発や指導・講師派遣調整は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが支援し、環境についての助
言は認定NPO法人環境市民が参画しています。
プログラム
授業では、エコ商品が求められている社会的背景や環境にやさしいとはどういうことか等の基礎を学んだうえで、実際に販売されているエコ商品の事例を学び、夏休みの課題として、お金をかけずに、本当ならゴミになってしまうような材料を使って、人に喜んでもらえるようなエコ商品の作成に挑戦しました。外部講師の方からはどのように商品の存在を宣伝するのか、多様な方法を整理し、宣伝の工夫を学びました。また、提案内容をイメージ図で表し、材料・特徴・使い方・販売する場合の価格などを書いた企画書を作成しました。夏休み後には課題のエコ商品について生徒全員で発表し、「アイデア品評会」を行いました。生徒達は自ら考えたエコ商品を制作し、商品を宣伝するチラシを作成しました。京都大学で開催された「トレードフェア」では各クラスから選ばれた代表者が発表し、ブースにてエコ商品を説明・販売しました。
- 1 導入授業・会社設立
- 2 環境に優しい商品とは?:エコ商品について考えてみよう!
- 3 講演を振返ってー大事なことを整理しよう
- 4 身の回りにあるエコ商品ってどんなもの?
- 5 どんなエコ商品がよいか、また商品を宣伝するための工夫を知る
- 6 商品アイデアを具体化しよう
- 7 一押しのエコ商品
- 8 アイデア品評会
- 9 商品を宣伝するチラシを作ろう!
- 10 「トレードフェア」での発表・出展準備
- 11 トレードフェアに出展・発表
- 12 トレードフェアの振返り
- 認定NPO法人環境市民 理事 下村委津子 氏
- トレードフェアに出展