概 要
静原小学校では、人口減少が激しい地域にある小規模校として、平成29年度に引き続き、全校生徒が協力して模擬会社「ラ・フォレSHIZU」を設立し、地域の人々の協力を得ながら、児童が育てた農産物や間伐した木材を使った商品づくりを行い、京都大学で開催された「トレードフェア」で発表・販売を行いました。同時にネット教材「ユース・エンタプライズ」を活用して仮想企業の活動や地域の魅力を発信するとともに、活動の最後には、商品の販売で出た収益を活用し、児童達が主体となって、「感謝する会」を開催し、お世話になった地域の人々をもてなしました。また、同様の起業体験活動を行う西別院小学校の児童とテレビ会議などで交流するなど、継続して同様の取り組みを行う児童たちの学習意欲を維持する工夫を取り入れました。
- 対象学年
- 1年~6年生 [18人]
- 実施時間
- 総合:約70時間
[学校プロフィール]
- ■学級数
- 6
- ■児童・生徒数
- 18
- ■教職員数
- 10
ねらい
新しいものを生み出す創造力や発想力に加え、自ら課題を見つけ、その解決に向けて、主体的に行動する意欲や態度、課題解決のために他者と協力して働く力、リーダーシップ・サポーターシップ、コミュニケーション能力、情報収集・分析能力、表現力等、どんな仕事でも必要とされるアントレプレナーシップ(起業家的行動能力)
の育成、及び、働くことは必ずしも企業や役所等に雇われて給料をもらうことだけでなく、自ら起業したり、社会貢献したりする選択肢があることを理解する、多様な職業観の育成をねらいとしました。また、過疎地であっても地域の資源を活用して自ら仕事を創りだすことができることへの理解をはぐくむことを目標としました。
協力・連携団体
授業のカリキュラム開発や指導・講師派遣調整は特定非営利活動法人アントレプレーシップ開発センターが支援しました。
プログラム
授業では、地域の魅力を発信するための会社「ラ・フォレSHISZU」を子供達が立上げ、地域の方々と連携し,米やサツマイモなど,田畑の土起こしから収穫までの継続した取組を行いました。そして、児童会で集めたアンケートの中から、「ラ・フォレ・SHIZU」のゆるキャラ「しずっキー」を決定しました。仕事を通じて社会の問題解決に挑戦している起業家の方のお話を聞き、雇われるのではなく自分で事業を起こすことや、仕事のやりがいなどを学びました。また、同じように小規模校で地域と一体になった起業体験活動を行っている西別院小学校とテレビ会議を通じ、お互いに学び合い、交流することができました。12月2日の京都大学での「トレードフェア」では、児童たちはお米や間伐材を使って商品を開発し、出展・販売活動を通じて静原のPRを行いました。当日は地域コミュニティーに貢献度の高いチームに送られる「京都経済同友会賞」を受賞しました。
【静原をPRしよう!】
- 1 静原をもっと魅力的にするには? 会社を設立!
- 2 間伐作業を体験!
- 3 会社のマスコットキャラクターの決定!
- 4 起業家の方のお話を聞く
【生産と広報活動】
- 5 皆で協力してコメ作り!
- 6 お米の収穫と脱穀
- 7 サツマイモの収穫・試食
【学習発表会にて実践販売!】
- 8 ネットで他校と交流
- 9 トレードフェアで出展・発表!
【振り返りとまとめ】
- 10 感謝の会の開催と模擬会社の報告会
- 11 振返りとまとめ
- 模擬会社を設立
- 祇園祭ごみゼロ大作戦について
- 間伐作業を体験!
- お米を収穫!
- ネットで他校と交流
- トレードフェアに出展!