概 要
修学院中学校では、2016年度も継続して、1年生で地域活性化のための情報収集と調査、提案をし、2年生では商品製作と一乗寺商店街での販売実践を行いました。
地元地域を新しい視点で観察できるように、他の地域の商店街を調査し、修学院地域の活性化案を提案しました。また、地域の活性化に貢献している方から、町の賑わいに貢献するにはどのような視点で考え、行動することが大切かを学びました。
一乗寺商店街のバザーでは、中学生が出展することで、地域の賑わいに貢献するには、どのような視点で考えることが必要かを学びました。
中学生でも、外部講師の講演を聞くことで、「自分の会社を始めることの大変さややりがい」「地域の商店街の現状」「商売をする上での工夫や大切な視点」「地域が活性化するために自分たちができそうなこと」等について理解し、商売への興味は増しています。
そして2年生は既に1年時で商店街の調査活動などをしており、実際に一乗寺商店街で自分達のアイデア商品を販売する活動をすることで、学習効果は高くなっています。 起業家的資質を向上させるには、1,2年生と継続して学習を行うことが重要であるということがわかります。
- 対象学年
- 1年[201人]、2年[193人]
計394人 - 実施時間
- 総合:1年 約20時間、2年 約35時間
[学校プロフィール]
- ■学級数
- 20
- ■児童・生徒数
- 607
- ■教職員数
- 42
ねらい
地域の一員として、また、地域の将来を担う者として、自分たちの生活する地域社会に関心を持ち、自ら課題を見つけ、調査し、研究し、地域をもっと住みよい町にするための方策を提案・発信する力を習得することを目的に授業を行いました。
また、実際に商店街で起業して地域の活性化に貢献している方の講演を聞くことで、生徒達の商店街での販売活動に、起業家的視点が入るように努めました。
協力・連携団体
現地調査(郊外学習)は、京都三条会・出町商店街・茶わん坂・堀川商店街・七条中央サービス会・新大宮商店街にて行いました。販売活動は、一乗寺商店街の協力のもとで行いました。
教員研修・講師派遣の調整は特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターが実施しました。
プログラム
1年生では、修学院地域の活性化案を提案するために、情報収集と商店街での調査を行いました。そしてチームに分かれて調査した商店街の情報をまとめ、クラスで報告し、互いの学びを共有しました。また、専門家の講演を聞き、地域活性化計画のアイデアを提案するとともに、校内プレゼンテーションで発表し、意見交換しました。 2年生では、これまでのバザーの取り組みを参考に、チームに分かれて、どのような商品を販売するか意見交換し、意見を集約しました。専門家の講演を聞き、地域の賑わいに貢献するには、どのような視点で考えることが必要かを学びました。そして販売する商品を制作し、一乗寺商店街にて販売実践を行いました。今年の商店街での収益は国際支援活動に寄付しました。
- 一乗寺商店街にある「りてん堂」
代表 村田良平 氏 - NPO法人子育ては親育てみのりのもり劇場
理事長 伊豆田千加 氏 - 一乗寺商店街で出展・販売
【1年生】
- 1 情報収集と分析
- 2 現地調査(郊外学習)
- 3 調査報告と情報の共有
- 4 修学院地域についての振り返り
- 5 町の賑わいに貢献するには?(外部講師)
- 6 地域活性化計画のアイデア提案
- 7 校内プレゼンテーション
- 8 活動の振返り
【2年生】
- 1 販売商品についてアイデアと意見交換
- 2 地域の活性化について学ぶ(外部講師)
- 3 販売商品の決定と販売計画
- 4 宣伝の準備(広報ツールの作成)
- 5 商品販売のための事前学習
- 6 商品制作
- 7 商品の包装・展示ブースのデコレーション
- 8 販売実践
- 9 売上の収支計算のまとめ
- 10 礼状作成
- 11 活動の成果と課題・今後に向けて意見交換
- 12 最終報告会