概 要
和知中学校では、キャリア教育として、1年生で職業調べ、2年生で地元の企業や福祉施設等で職場体験を3日間行っています。今回、特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターの協力を得て、起業家的資質を育成するために、これらの活動の前に、自分達で地域の資源を活用してできる事業アイデアの提案活動や、地元で活躍される起業家の方のお話を聞くことで、企業に就職するだけでなく、自ら仕事を創る起業という働き方があることを知り、多様な職業観を培うとともに、地域活性化において起業家が果たす役割についても理解する時間を設けました。
- 対象学年
- 1年[20人]、2年[22人]
計42人 - 実施時間
- 総合:各学年 2時間
[学校プロフィール]
- ■学級数
- 4
- ■児童・生徒数
- 62
- ■教職員数
- 12
ねらい
1年生対象のワークショップでは、活動を通じて、まずは地域の良さを再確認したうえで、自分達の故郷が活気ある場所であるために、地域の資源や新しい方法を使って、どんな仕事が創っていけるのか考え、起業という働き方について理解します。その結果、地域の将来を前向きにとらえ、職業の選択肢に、地域に帰って自ら仕事を起こす可能性を加える子どもを増やすことを目的としました。
2年生対象の起業家講演では、働くことは必ずしも会社や役所などに雇われてお給料をもらうだけでなく、自ら起業して商売したり、社会に貢献する非営利事業を仕事にしたりする選択肢があることを理
解します。また、特に過疎地などで勤務できる会社が限られている場合、農地や山林など地域の資源や特産物等を活用しながら自営するだけでなく、ITなどの技術を使って加工品を作り、販路を開拓して直接販売するなどして新しい形の商売を行うことで、生まれた地元に貢献しながら働く可能性に気づくことをまず目標としました。そして、事業を起こすために必要な簡単なプロセスや大変さ、またそこから生まれるやりがいや喜びについて学び、起業に対して前向きなイメージを持ってもらいたいと考えました。
協力・連携団体
特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターが講師の調整・派遣、ワークショップの実施などを行いました。講演は地元
の起業家の方がご協力くださいました。
プログラム
1年生の職業調べの後に、地域の資源を活用して雇用を生み出すために新しい事業提案を行う活動をしました。また、2年生では、職場体験の前に、起業家の方の講演を聞くことで、企業に就職するだけでなく、起業という働き方があることを理解する時間を設けました。
【1年生】
- 1 「地域の魅力発見!」
- 2 「地域資源を活用した仕事を考えよう」
【2年生】
- 1 地元起業家の講演①
- 2地元起業家の講演②
- 導入授業
- チームのアイデア発表
- 社長の感想
- アートキューブ・京丹波自然工房
代表取締役 垣内 忠正 氏 - スウィーツコリ 代表 藤井 美穂 氏