ファシリテイター
このような学習環境では、担当する教師や担当指導者の役割も変わり、よって、従来のクラスや研修などの運営で行われていた指導や助言、評価方法も変わってきます。
ファシリテイターとは参加者と共に考え、学ぶ存在であり、参加者の学習は「アクション・ラーニング」と呼ばれる実践教育のなかで行われます。バーチャル・カンパニーの参加者は以下の行動を、企業を運営していくという業務遂行の中で繰り返します。
計画を立てる
実践する
反省する
理解する
ファシリテイターは、参加者がこのように考え、行動し、理解することから学べるような学習環境づくりのための支援者であり、参加者が正しい方向に進めるように方向修正をしたり、答えを見つけ出せるように導く水先案内人でもあります。ファシリテイターは、答えや知識を容易に与えたり、失敗を未然に防ぐことで、参加者が本当の意味で学ぶ機会を奪う者ではありません。バーチャル・カンパニーは、参加者全員が互いに協力し合い、失敗を繰り返しながら、間違いから学ぶことのできる、安全な学習環境を提供するための学習プログラムです。効率の悪いプロセスに思えるような作業も、時には、参加者にとって必要な学習過程である場合もあります。ファシリテイターには、参加者がどのように学び、ねらいとするスキルを身につけていくのかを見極め、一番良い方法を見出し、決断する能力が求められます。
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