バーチャル・カンパニーの最も重要な利点は、参加者が現実に即した企業運営の業務に積極的に関わることから、知識や技能の習得がなされるということです。また、自己またはグループでの意思決定が業績(つまりバーチャル・カンパニーの運営)に及ぼす影響を理解することができるのです。
これは職業体験プログラム(インターンシップ)や専門技術の研修プログラムとは、ねらいや目的の違うタイプの学習プログラムです。バーチャル・カンパニーをより効果的に導入するために、支援企業などでのインターンシップがバーチャル・カンパニーのカリキュラムの中に組み込まれるのも1つの方法でしょう。
バーチャル・カンパニーへの参加のメリット
◇ ビジネスの手順や組織の把握(事業計画や市場戦略の策定から個々の部門運営の詳細まで)
◇ バーチャル・カンパニーは、生徒が将来仕事に就くための準備として優れた学習方法であり、生徒が自ら学び考える真の「学び」の機会を提供します。
◇ バーチャル・カンパニーでは、主要技能や特定の分野の能力をリアルな環境で査定することができます。
◇ 理論的な概念を実践の中で応用する機会を提供します。
◇ チームにわかれて共同作業を行うことで、互いに議論し、協力しながら業務を遂行するためのコミュニケーション力、リーダーシップ力、問題解決能力、判断力、責任感などの基礎能力の開発を支援します。
◇ 地域コミュニティーや地元企業との関係強化。
◇ 担当教師は地元企業やそこの社員と密接に関わることで企業現場における最新の情報や生徒に必要とされるスキルなどについて学び、企業側は学校教育に対し理解を深める機会を得ることになります。
バーチャル・カンパニーは、企業経営、小売業、ITなどの授業を指導するにあたっての革新的な手法であり、就業経験(インターンシップ)にとってかわれる実践的な教育プログラムです。
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