KECアントレプレナーチャレンジ
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Sustainable Development Goals


参加者の声

                                           

第6回(2025年度)の入賞者の声

『100年前の素材に100年後の価値を』代表 百武恒太朗 (長岡京市立長岡第四中学校 2年)
  僕がこの事業に応募したきっかけは、妹が学校から持って帰ってきたチラシでした。僕は起業に興味があり、家にあった古材の机に魅力を感じていたので、京都の古材をテーマに取り組んでみようと考えました。そして、提案アイデアが採択され、古材を扱っておられるNPO法人古材文化の会を紹介してもらい、古民家を解体した際に出た材木を譲ってもらうことができました。しかし、古材で商品をつくるアイデアは、思う通りには進みませんでした。
 古材は、新しい木で製材されたまっすぐできれいな板ではなく、年月の経過を経て虫食いや割れ、反りなどがあり、思うように加工することができませんでした。僕の学童の先生だった方に、電動工具を貸していただいたのですが、どうしても割れてしまうのです。また、そもそも電動の工具なんてあまり使ったことがなく、とても扱いが難しかったです。
しかし、古材を加工して販売をすることは、このプロジェクトの大きな活動の一つです。そこで、細かいところでも加工しやすい手動の工具を使ったり、メンバー同士で上手な人同士教えあったりしました。その結果、納得のいく商品になり、無事11月30日の京大でのトレードフェアで販売できました。
 また、大人とのコミュニケーションも難しかったです。僕は今まで大人としゃべる機会があまりありませんでした。しかも初めて会う人となると緊張してうまくしゃべれないことがほとんどでした。
 そしてこのプロジェクトは計画通りに進んだことのほうが少ないです。何度も何度も繰り返し考えチャレンジしてきました。だから、やり切った分得たものもすごく大きいです。ただ学校に通う、部活に行く、それでは決して学べないことがあります。たとえば親や大人に強制されるのではなく、自分で考え、行動する力。お金をもらって対価となるモノやサービスを渡すことの大変さなどです。また、やりたい事を実現したことが、大きな自信にもつながりました。
 僕の人生で、半年間、1つのことを苦労しながらもやり抜いたことは初めてでした。そして、最後に、アントレプレナー大賞を受賞しました。一つのプロジェクトをやり抜き、それを評価してもらえたことはすごくうれしかったです。しかし、この事業に参加して得られた一番大きなものは、自分への自信です。
 このKyotoアントレプレナーチャレンジで、自分のやりたい事を実現することは、自分の自信や経験に必ずつながります。学校では味わうことができない経験ができます。皆さんもぜひ参加してみてください。



『REVIVAL地蔵盆!in Shimogamo』代表 西谷悠奈(京都市立下鴨中学校 2年)
 私たちは減少傾向にある地蔵盆を復活させたいと思い、Kyotoアントレプレナーチャレンジに応募しました。地蔵盆は約600年もの間主として京都など近畿地域を中心に受け継がれてきたものです。しかし最近では地蔵盆に参加したことがなかったり、地蔵盆を知らないという子どもが多くいます。
 地蔵盆を行う上で主に二つの目的を意識しました。一つ目は子どもが楽しむことです。地蔵盆は子どもの守り神であるお地蔵さんに子どもの元気な姿を見せる場でもあります。二つ目は地域のコミュニティの構築です。普段話す機会の少ない地域の方と一度でもコミュニケーションをとっておくことで、日々の生活はもちろん、防災・防犯にも役立てることができます。そんな重要な役割を持つ地蔵盆だからこそ、絶やしてはならないと考えたのです。
 しかし、本事業に採択され、プロジェクトを進めることは想像以上に大変なものでした。どのくらいの規模で開催するのか、どんな要素でどのようにして地蔵盆を継承するのか、考えるべきことは山積みでした。そんな中、教頭先生を通じて、地蔵盆に関わってきた地域の方と話せる時間を作ってもらうことができました。その方々には地蔵盆の歴史をお聞きしたり、お地蔵さんの貸し出しをしてもらったりと多くの場面でお世話になりました。先生方や地域の方々の力がなければ、達成することができませんでした。本当に感謝しています。次の壁は協賛依頼でした。アポの電話の取り方も依頼の仕方も何一つわからず、質問することもできずになかなか手をつけられませんでした。期限が迫るなかアントレセンターの担当者の方に喝を入れられ、緊張を振り切って電話をかけました。断られるお店もありましたが、それでも一週間に5件ほど回り、計21件のお店から協賛金や商品を提供いただきました。地域に復活の風を吹かせるためのアドバイスや激励の言葉をくださる方もいました。
 そして、学校の仲間から募集した19人のボランティアの支えもあって、無事に開催することができました。約200人の来場者があり、どのブースにも長い列ができた光景は忘れられません。準備の段階ではわからないことが多く、時間はかかってしまいましたが、景品を渡したり、福引をしたりと、楽しんでもらうことができたと感じています。たくさんの人のご協力の元、成功させることができました。
 今回のアントレプレナーチャレンジに参加して大人の方とのメールのやり取りの仕方、お願いに行く時に注意すべきこと、地蔵盆の受け継がれてきた儀式などについて学びました。しかし、これら以上に学んだことがあります。中学生二人という小さな力でも、努力をすれば多くの人を巻き込んでいくことができるということです。初めは30人ほどの小規模で開催する予定でした。しかし、大人の方々の協力を得て、規模が大きくなっていき、協賛店の方々のご協力で景品も増えて、大成功に終えられました。これらの経験から努力の価値を身を持って感じることができました。
 Kyotoアントレプレナーチャレンジに参加した経験は、私たちにとって忘れることのない財産となって将来の私たちを助けてくれるものだと信じています。また、地蔵盆が減少傾向にある今、私たちの活動は意義のあるものになったはずです。今回の活動にご協力くださった全ての方に感謝しています。半年間ありがとうございました。



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