KECアントレプレナーチャレンジ
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Sustainable Development Goals


2023年度の参加者の声

『助け合い増し増しプロジェクト』リーダー 村瀬 千穂 (京都市立葵小学校 5年)
  私たちがこのプロジェクトを提案したきっかけは一つ、社会に貢献したかったからです。私はこのアントレプレナーチャレンジの案内を見た時、「私たち小学生も世の中に直接貢献することができるなんて!」と衝撃を受けました。自分たちが思う「こんなのがあったらな」を実現させることができるということに魅力を感じ、このKyotoアントレプレナーチャレンジに応募しました。
 私たちは、助け合いの大切さや障害者と高齢者について知ってもらうための体験会を開催しました。
 私たちがまず苦労したことは具体的な今後の動き、いわゆるスケジュールを立てることです。中でも活動内容を細かく決めるというのが難しく、伝えたい思いや私たちが活動する理由などを明確にしながら決めていきました。時にはグループの中で意見が食い違ってしまい、言い合いになることも何度もありました。この言い合いで、(当たり前なのですが)人はそれぞれ自分の意見を持っているということとその持っている意見はそれぞれ違って、自分とは違う意見でも受け止めることが大切なのだと学ぶことができました。
 私たちは今回のプロジェクトの中で、協賛・協力を頼むということもしました。その企業のボスと話をするのでとても緊張しました。また、体験会に講師として来てくれる人を探すときにも大人と関わりました。このようにさまざまな場面で、プライベートとしてではなく仕事としての大人との関わり方を学ぶことができました。また、人と関わる上で相手の気持ちを思いやるということがどれだけ大切なことなのかを知りました。 私はこの活動を通して、学校では学べないようなさまざまなことを知ることができ、この身で体験することができました。また、周りの人たちの親切心にとても助けられてきました。私たちに協力してくれた全ての人たちに感謝を申し上げます。
 私たち「cams葵」が企画・運営した『助け合い増し増しプロジェクト』は次世代のグループである「ハートフル葵」が引き継いで活動を続けます。これからも私たち助け合い増し増しプロジェクトの応援をよろしくお願い致します!


『ミミズでGO!』リーダー 森田 蓮奈(京都市立御池中学校 1年)
  私がこのプロジェクトを提案したきっかけは、多くの人に、ミミズコンポストの魅力を知ってもらいたいと思ったからです。当初は、衣装ケースを利用したミミズコンポストを中学校に置いて、みんなに給食や弁当の残りを入れてもらいミミズの力を利用して堆肥を作って学校の植物に使ったり、地域の人に配布したりする予定でした。それで、私の友人たちに協力をお願いして、ミミズを世話するチームを作り、コンポストの下準備をしていました。
ところが、8月に設置の許可をお願いしていた学校から返事がもらえたのは11月で、しかも12月末までの2ヶ月弱しか置くことが認められませんでした。その理由としては、ミミズが嫌な人がいるかもしれない、土日の管理が難しい、等でした。
 12月になって中学校からミミズコンポストを撤去する時、もうこのプロジェクトは終わったと悔しくて悲しい気持ちになりました。それで、中学校から自宅に持ち帰る前に、近くの児童館に移動させ、もっと他に何かできたのではないかと思っていた時、小学生たちがミミズコンポストに興味津々の様子でこっちを見ているのに気がつきました。思いの外、児童館の先生たちや小学生たちはミミズコンポストに好意的だったのです。そして、私自身も途方に暮れていた「ミミズでGO!」のプロジェクトを再び頑張ろうという気持ちになってきました。児童館からミミズコンポストを設置する許可を正式にいただいた後は、子供たちに、ミミズに親しめるようなワークショップを行いミミズの世話をお願いしてみました。また、子供たち、保護者、学生ボランティアを対象に、自宅で簡単に始められる牛乳パックコンポストや植木鉢コンポストのワークショップを行いました。地域の方にもミミズコンポストを広めたかったので、八百屋さんや米屋さんに、ミミズコンポストの趣旨を説明して餌となる野菜クズと米糠を提供してもらっています。断られる店もあったので、協力してくださる店を見つけた時は、本当に嬉しかったです。
 今回の活動を通して、私は、一度うまくいかなくてもあきらめずに続けていれば道が開けることを知りました。当たり前のことですが、人、学校、店によってプロジェクトに対する興味の有無や対応も違います。すぐにあきらめずに、気を取り直して、他のところに交渉しに行くことが大切だと気づきました。
  このKyotoアントレプレナーチャレンジの支援を受けての活動はもう終わってしまいましたが、3月に東京大学メタバース工学部のジュニア工学教育プログラムの起業入門( ~困っていることを解決しよう~)に、「ミミズでGO!のプロジェクトを続け、ミミズの情報教材を販売する」というビジョンを書いた資料を提出したところ、優秀賞に選抜されたので、これからもミミズ情報局として活動していこうと思います!
 そして、春には、児童館に設置しているミミズコンポストで堆肥が取れるので、それを使って子供たちと野菜を育てたり、堆肥を販売します。また、ミミズの有用性が広まるためには、子供の頃からミミズと触れ合い自然に親しむ必要があります。そのための情報教材を作り、授業などで使えるものに高めていきたいと思っています。私一人ができることは小さいですが、周囲の人々を巻き込めば、それは必ず大きな動きになるはずです。インスタグラムの方で活動発信をしていく予定です。これからの活動も応援して頂けると嬉しいです!(インスタグラムのアカウント mimizu_de_go)

2022年度の参加者の声

『霧にささげる亀岡コロッケ』リーダー 長田杏奈(亀岡市立安詳小学校 5年)
 私がこの事業に応募したきっかけは、アントレプレナーチャレンジの取り組みが面白そう、友達と何かやってみたいと思ったからです。かめまる芋を使ったフライドポテト、亀岡産の野菜を使った野菜チップス、亀岡の米粉を使ったパンなどいろんなアイデアを考え、最後は、亀岡の特産物を多く使ったコロッケに亀岡の霧を再現した綿あめを乗せた、霧にささげる亀岡コロッケを販売することにしました。その販売を通して自分たちの住んでいる亀岡を盛り上げ、良いところをもっと知ってもらいたいと考えました。
 でも実際にやろうとすると何をやるのか、何からやるべきなのか悩みました。特に協力してくれる人を探すのに苦労しました。思いつく人たちに電話をしました。はじめはうまく話せなかったり、断わられたりしましたが、たくさん電話することでちゃんとやりたいことを伝えられるようになり、協力してくれる人が見つかりだしました。電話をすることが嫌だと思う時もあったけど、いろんな方に出会えたり、初めてのことをたくさん経験できたり、思いきって電話して良かったなと思います。
 コロッケのレシピを一緒に考えてくれたアトリエカフェさん、実際にコロッケを作ってもらった石野さん、コロッケを揚げてくれた共同管理さん、販売場所を提供してくれたたわわ朝霧さん、私たちの活動は多くの人が協力してくれたおかげで実現することが出来ました。本当にありがとうございました。 1回目の肉フェスタ、2回目のたわわ朝霧さんでの販売は、お客さんが本当に来てくれるのか心配でキドキしていました。でもたくさんの方が来てくださり、2回ともすぐに完売しました。すごくおいしかったと言ってもらい、本当にうれしかったです。
 大変だったことは、なかなか集まることができない時もあり、みんなの意見をまとめることや、計画通りに進めていくことです。それでも、4人でアイデアを出し合い、役割分担を決めることで少しずつ進めることができました。自分の意見をしっかりと伝え、みんなの意見を引き出すことが大事だと思いました。みんなと活動できて、とても楽しく、とてもいい経験ができたと思います。この活動は、たくさんの方が協力してくれました。協力してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。アントレプレナーチャレンジでの経験を生かして、これからもたくさんのことに挑戦していきたいです。


『ハロウィンチャレンジ〜ゴミ拾い命人は誰だ⁉︎』リーダー 藤井千真(ジュニアリーダーズクラブ/京都府立南陽高等学校附属中学校1年)
 僕がこの活動を行おうと思ったきっかけは、どのような活動をすれば私たちのような若い世代がゴミ問題に関心を持つのか考えたからです。ゴミ問題の具体的な例としては、2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になることが予測されているということです。このような悲惨な現実を踏まえ、私たち小中学生にもできることを探し挑戦してみることにしました。
 実際に街を歩きゴミがあるところを調べたり、協賛をしてくれないかと地元のお店に頼みに行ったり、ポスターをお店の前に貼ってもらうために声かけをしました。メンバーとは月に2回しか集まれず、少ない活動時間の中でプロジェクトを進めていくことやアポを取るために年上の方に電話をかけることは慣れていなくてとても辛かったです。でももし、大人にお膳立てしてもらってお金も簡単に出してもらっていたら、こんな経験をする機会もなく、成長もなかっただろうと思います。
 また、集客もとても大変でした。クラスのみんなにチラシを配ったり、LINEで呼びかけたりもしました。しかし、関わりの少なかった人は全く来てくれませんでした。このようなイベントでは、まず、身近な人から声をかけて行って協力してもらうことが大切だと感じました。
 今回の活動では、先ほど挙げた二つの例の他にもたくさんの困難なことや苦労がありましたが、みんなで力を合わせて一つの目標に立ち向かうことは普段の生活ではあまりなく、とても刺激的でした。ハロウィンのコスチュームを考えたり、企業に協賛をしていただいたりして自分達の活動を多くの人と一緒に行えていることや、その中で自分自身が成長していることが実感できたことも良かったです。なかでも、実際にゴミ拾いに参加した人が良い活動だったとアンケートで答えてくれて、楽しんでもらえたことがわかったことは、やはり一番嬉しかったです。
 そして最後になりますが、今回私たちの活動を支えてくださった協賛企業の方、保護者の方、審査員の皆様、そして何よりイベントに参加してしてくださった方、本当にありがとうございました。今回の活動で学んだことを活かし、これからも社会に貢献できるような活動を行っていきたいと思います。


『給食列車』リーダー 森陽南(京都府立福知山高等学校附属中学校 3年)
 私たちは京都府北部の活性化、地方鉄道の活性化のために学校風の列車で京都府北部の特産物を使った給食を提供するという取り組みを行いました。北部の特産物を使った給食や北部の情報を発信することで北部について楽しみながら知ってもらい、地方鉄道の良さも知ってもらうことを目的としました。
 給食列車を通して京都府北部、地方鉄道の良さを知ってもらうためにはどうすれば良いか、私たちはいろいろな工夫を考えました。例えば、特産物についてもっと知ってもらうために献立表を作る、北部の観光地についてのパンフレットをお客様に配布するなどです。その工夫のおかげか、アンケートでも北部の魅力について知れたと回答している方々が多く、とても嬉しかったです。しかし、失敗したことも多くあり、その中でもしっかりと収支計画がたてられていなかったことが大きな失敗だったなと感じています。私たちがしっかりと先を見通してかかる費用を考えていなかったため、協力してくださっている企業の方にご迷惑をかけてしまい、収支でも活動でもしっかりと先を見通して行動することがすごく重要だなと実感しました。また、他にも活動をしていくうえで大事なことにメンバー、企業の方、先生にしっかりと確認をとって、行動することがあげられます。しっかりと確認をしていなかったことで集まる日に全員が集まれなかったり、買わない予定だったものを買ってしまったりなど活動していく上で支障が出てしまったので確認をとることの重要性を実感しました。
 このように、私たちはこの活動を通してここには書ききれないほどたくさんの学びを得ました。この活動は取り組みをうまく進めていく上での学び、達成したときの喜び、工夫するときの思考能力など、社会で活動するために必要な力や知恵を私たちに与えてくれました。職業体験や話を聞くだけでは身に付かないようなものをこの取り組みでは培うことがてきたので本当にこの取り組みをやってよかったなと思います。これからもこのような自分達の地域のことを考えた取り組みが受け継がれ、地域のことを考え、それを社会に生かすことができる子供たちが増えてほしいなと思います。
 最後に、私たちは、Kyotoアントレプレナーチャレンジに参加することで、他のグループがどのような取り組みを行っているのかを知れたり、これから自分達はどう動けばいいのかをアントレプレナーチャレンジから具体的なアドバイスを頂くことができました。他のグループから聞くことによって、自然と自分達のモチベーションがあがったり、アドバイスや話を聞くことにより、取り組みをするにあたって何が大事なのかを具体的に学ぶことができました。なので、このアントレプレナーチャレンジに参加したからこそ、取り組みに対して目的を達成しようという意識が強くなり、結果的に多くのことに挑戦できて多くのことを学べたと感じています。

2021年度の参加者の声

『セイカメリット大発見!』リーダー 藤田愛実(精華町立精華台小学校 6年)
  私がこの活動に応募しようと思った理由は、コロナで沢山の行事がなくなる中、「仲間と楽しいことを考えて、またたくさんの人たちの笑顔が見たい」と思ったからです。この活動を通して、普通に生活していては気づかない沢山のことを学べました。コロナで活動が制限される中、自分たちの地域でできる楽しいことを探したい、と精華町の良さを発見するスタンプラリーを企画しました。仲間と話し合うとやりたいことがどんどん出てきて楽しく、毎日のように集まってアイデアを出し合いました。しかし、難しいことも沢山ありました。協力してくれることになったお店や大人の方々と話し合ったり考えたことを実行することの難しさ。不慣れなパソコンでの資料作成などです。そんな時、諦めずに一生懸命試行錯誤を重ねていると、手を差し伸べてくれる先生や役場の方アントレプレナーチャレンジの事務所の方がいました。また、月2回行われるオンラインミーティングでは、他のチームの活動を聞くことが励みになり、同じように頑張っている仲間がいる、と勇気づけられました。
 スタンプラリーに向けて、メンバーと何回も町を歩きました。ラリー当日は、予想をはるかに上回る沢山の人が参加してくれました。景品やカードが足りなくなったりして、その対応で一日が忙しくてあっという間でした。体はとても疲れていたけど、心は元気いっぱいでした。参加してくれた方々がゴールに戻ってくると、笑顔で「楽しかった」「また是非してね!」など嬉しい言葉を沢山かけてくれました。後日学校宛てにあたたかい手紙が届き感動しました。
 私は、この活動で精華町の良さを自分たちでも改めて見つけることができました。そして、一番感じたこの町の良さは、「温かい人たちがいっぱいいる」いうことです。今まで気づかなかったことに目を向けて、私たち子どもでも社会に貢献して活動できることを知れたとてもいい経験でした。また、この活動を通して諦めずに最後までやりきることの大切さ、試行錯誤を重ねてよりいいものを作り上げるように努力することの大切さ、などを学びました。これからも後輩たちに引き継ぎ、継続していきたいです。


『われらが本庄 魅力伝えたい!』リーダー 藤原 土祈 (伊根町立本庄小学校 6年)
 本庄バーガーの取組の最終目的は、「本庄バーガーを通して、本庄の魅力をたくさんの人に知ってもらうこと」「安心安全の食材、地産地消の良さをしっかりと伝えること」「生産者さんの思いを届けること」でした。ぼくは、本庄バーガーの取組を通して、この目的を達成するために、たくさんの人と協力することを学びました。特に、「生産者さんとのつながり」が印象深かったです。なぜかというと、生産する中での思いを聞いていると、みなさんが消費者のことを考えて作ってくださっていて、この思いをしっかり届けられるだろうかと心配になったからです。しかし、生産者さんの方々が取組を応えんしてくださり、「がんばるぞ」という気持ちになりました。
 また、アントレプレナーチャレンジでも、いろいろと助けられました。二次審査の質疑応答では、自分たちの取組を明確にし、今後、どうするかを考えることができました。またオンラインミーティングでは、いろいろなことを教えてもらい、取組本番までの道筋を明らかにしていきました。なによりも、このアントレプレナーチャレンジが無ければ、この取組もできなかったと思います。だから、とても感謝しています。たくさんの人の協力のおかげで、取相は大成功でした。アンケート結果にも、うれしい言葉がたくさんあり、自分たちの成長と、達成感に包まれました。
 協力してくださったみなさんには、感謝しかありません。目的の「本庄バーガーを通して、本庄の魅力をたくさんの人に知ってもらうこと、安心安全の食材、地産地消のよさをしっかりと伝えること」「生産着さんの思いを届けること」も達成することができました。たくさんの人と協力すれば、こんな大きなことも成しとげられることを知りました。また、今進めているメニュー化が決定すればもっと多くの人に本庄について知ってもらえます。これから本庄がさらに輝くように、ぼくもがんばっていきます。最後に、とっても楽しい取組を一緒にしてくれた、「本庄魅力伝え隊」のみんなにも感謝したいです。


『われらが本庄 魅力伝えたい!』副リーダー 渡邊 生 (伊根町立本庄小学校 6年)
 本庄バーガーを通して、私が学んだことは2つあります。1つ目は「人との関わり」です。販売をするまでに、協力してくださった調理員さん、生産者さんなどの方々とのたくさんの関わりがありました。また、すごく緊張はしましたが、遊覧船に乗る方々に、知っている人かのように声をかけることができました。このたくさんの協力や関わりがあったから、私達は、本庄バーガーを販売できたんだと思います。
 2つ目は、「本庄にはいいことがたくさんある」ということです。私は、3才で本庄に引っこしてきたので,だいぶ長い間本庄にいますが、今回、改めて、本庄のいいところに気付きました。本庄の人たちは、とてもやさしく、みんなが支え合って生きていると私は感じています。登下校でのあいさつもとても気持ち良く交わすことできています。この取組もたくさんの人がたくさんの応援をしてくれました。この本庄バーガーを買っていただいた方にも本庄の魅力や本庄バーガーにこめた思いが伝わっていたらいいと思いました。
  本庄バーガーに取り組み、本庄バーガーを販売したことは、私の夢の第一歩になりました。いままで協力してくださった方々に感謝したいです。将来、私は本庄バーガーを受けついでいきたいです。この取組は、6年間の思い出の1つです。


『Be the Explorers!! ~進路探検隊~』リーダー 石倉歩実(京都市立大枝中学校 3年)
 私たちは、「中学生の進路選択をワクワクできるものに」を掲げ、高校等の進路情報を一覧化したサイト制作に取り組んできました。私が中3、受験生という立場になり、改めて入試関連の情報収集に難しさを感じたことが事業のきっかけでした。
 計画を始めた当初は、やりたいことがたくさんありました。第一にオープンキャンパス情報の全校一覧化、次に入試制度解説、それから現役高校生による学校レポートなど。ただ、半年間の活動で実行できたことは、HPでの入試制度解説のページ公開のみとなってしまいました。不慣れな作業に手間取ってしまったこともありますが、毎日のように、成果の見えにくい同じ作業を繰り返すことがしんどいと感じることがしばしばでした。しかし、月2回のオンラインミーティングを通じて他チームの活発な事業展開に刺激を受け、あきらめず、目標を捨てず、進んでくることができました。似た境遇にいる人たちとの交流は大きな励みとなり、これは、アントレプレナーチャレンジに採択された上での活動だったからこそできたことだったと思います。
 私の半年間の気づきは、大きく2つあります。1つ目は、関係者の間で方向性を共有する大切さ。核メンバーでの共有は効率性や互いの作業の信頼につながります。幅広い分野にいてくれる、同じ目標を掲げる支援者は、事業を深化させてくれる大切な存在です。私たちは主に2人で活動していたので、これらのことを強く実感しました。2つ目は、事業として行う限り、採算を考えなければならないこと。私たちのような、情報提供というサービス業でも、どこかで活動の源となる資金や協力者を作り出さなければいけないと気づきました。自分たちの活動を効果的にアピールすることができれば、活動を継続するための協力を得られると感じました。
 今年は下地作りがメインとなり、本格的なサイトの運用は来年度からになります。後輩たちには、当初の目的を見失うことなく、準備段階のコンテンツを形にしていって欲しいとの思いを託しました。「京都府の高校進路サイトといえばBTE」そんな認知を広げ、より多くの人に進路探険のきっかけをお届けできるよう、今後も私は活動を支えていきます。
 やはり、この活動での一番の学びは、「事業は人との関わりの中にある」ということに気づけたことです。解決したい課題に、一人だけで立ち向かうよりも、心強い方法があります。それを気づかせてくれたのが、Kyotoアントレプレナーチャレンジでした。「身近な課題解決に興味があり、具体的な行動を起こしてみたいが経験がなく不安だ」、そんな人たちにはぜひこのアントレプレナーチャレンジに挑戦して欲しいです。感謝の心を持ち人と繋がる姿勢が磨かれることと思います。

2020年度の参加者の声

『花背を紹介!ちまきプロジェクト』リーダー 川勝 杏稟(京都市立花背小中学校 6年 )
 まず、最初にこのプロジェクトをしてたくさんのことを学ぶことができたということを伝えたいです。地域の方のチマキザサに対する思いやみんなで活動することの楽しさ、先生に言われてやるのではなくて自分たちが主体でやることの大変さなどを知りました。
 次に、このチャレンジに参加したからこそ最後まで達成できたということを伝えたいです。コロナの期間でやるはずだった出来事が全てなくなって、私の世界がどんどん暗くなっていると思っていたけど、このチャレンジで世界が明るくなりました。そして、このチャレンジで他のチームとミーティングをすることで学ぶこともあったし、励まされることもあったので、このチャレンジは本当に心の支えにもなると思いました。この事業で、絶対に出会うことのない人と出会って、同じような目標に向かって頑張ってる仲間みたいな存在になって、プロジェクトを続ける活力になりました。他のプロジェクトのみんなが努力したりしているのをみて自分ももっと頑張ろうという力にもなったし、他のプロジェクトがやってることが参考になったりして自分のプロジェクトを改善することもできました。直接は会わないからこそ頑張る力になってとてもいい存在でした。
 最後に、このプロジェクトをしたことで、自分の成長にもつながったし、もっと地域のために活動をしたいと思うことができたということを伝えたいです。私にとってこのチャレンジは自分を変えるきっかけにもなったんじゃないかなと思っています。


『Safety Road Project~いつかは安全な2車線に』リーダー 高野 友稀 (亀岡市立別院中学校 1年)
 はじめはこんなことができたらいいな!という気持ちで応募しました。そして、採択事業の5つのうちの一つに選ばれた時は本当にびっくりしました。いざ始めると、たくさんの方にお願いに行ったりしてとても大変でした。でもオンラインミーティングで他の取り組みの活動報告を聞いたりすることで力が出たし、地域のいろんな人やメンバーに協力してもらうことで看板を作り上げることができました。
 このKyotoアントレプレナーチャレンジでたくさんのことを学ぶことができたし、自分で考えた取り組みにみんなが賛同してくださったのでとても嬉しかったです。これから応募する人、ぜひ自分の夢を形にする喜びを味わってみてください。


『スマホのお供-エコ風呂敷プロジェクト』リーダー 今河 咲乃(京都市立衣笠中学校 2年)
 この事業では、自分でプロジェクトを進めていく中で、学校では学べないようなたくさんのことを学び、普通だったらやっていなかったであろうすごく貴重な経験をさせていただけて本当に良かったです。この活動は、しんどいこともいっぱいあったけど、全てが楽しかった!
 学んだこととしては、以下のようなことがあります。
 ・事業を完成させるにはとても時間の管理が大切で、そこを怠ると進まないし、早め早めの行動が大切
 ・何のために何をし、どう解決していくのか、ビジョンを持つことが大切
 ・みんなをまとめてみて「リーダー」という立場がプロジェクトを成功させるうえでいかに大切か
 ・自分から行動することでいろんな人に協力してもらえて、助けてもらえるけど、そのためには自分の考えをもってちゃんと伝えることが大切
 ・メンバーとの情報共有の仕方やメールを使った連絡方法
 ・自分から意見を言って積極的に行動することの大切さ
 ・自分が何が得意で、何が苦手か
 ・商品開発の難しさ
 ・自分たちが作った商品を人におすすめして買ってもらうときに、声を掛けられなくて、克服したいと思った。自信をもってすすめられる商品を作ることの難しさを知った。
 ・自分のアイデアが、たくさんの人の協力を得て形になっていくのが分かって達成感があった
 ・企業や発表会、ミーティングでプレゼンするのがとても楽しかった
 ・一回一回会議を重ねるごとに学ぶことがあったし、会議自体が楽しかった
 オンラインミーティングでは、他のリーダーたちが頑張る様子を見ることがとても刺激になったので良かったです。オンラインだったけれど、みんなの声もはっきり聞こえて分かりやすかったし、しっかり伝わりました。中間報告のような感じで顔を合わせる機会があと一回くらいあってもいいかな~とは思いましたが、とても学ぶことがありました!
 そして、今後は、今回達成できなかったコスト面の課題を解決して、自分の積極性をもっと伸ばしていきたいです。プロジェクトを通して「私はまだ子供だけど、やれることはいっぱいあるんだ!」「自分から行動を起こせばいろんなことが出来るんだ!」と思うことが出来ました。一生の思い出になったと思うし、これで終わりじゃなくて、これからのスタートになったと思います。これからも頑張ります!


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